|
『ポップ・ミュージックがつなぐアジア』
(マークは英語で話していますがテレビの放送ではかなり端折った訳になっています)
(まずはマークの紹介)
関谷さん:香港からマーク・ルイさんです。マークさんはですね、
香港で大変にヒットをたくさん出していらっしゃるプロデューサーであり作曲家、
もちろんご自身もミュージシャン、アーティストでいらっしゃいますが、
日本でも大変人気があります、映画『冷静と情熱のあいだ』、大ヒットしていますね、
あそこに主演していますケリー・チャン、
あのアーティストは香港でももちろんトップなんですけれども
彼がデビューからずーっとプロデュースしていらっしゃいます。
(各国の音楽シーン、最新の動向)
マーク:私はケリー・チャンをデビュー当時からプロデュースしています。
彼女をはじめて見たとき絶対成功すると強く確信しました。
歴史に名を残す人だと思いました。
初め、ミュージシャンとしての力はそれほどではありませんでした。
でも今は努力して歌も上手くなりました。
表現力が豊かになりました。
とてもセンスがあります。
近いうちに日本語のアルバムをリリースすることになっています。
日本の皆さんにも喜んでいただけると思っています。
(注:しかしこの『Grace』にはマークは関わっていない。彼のレコーディング・スタジオを
日本からのクルーが使ったくらいではないだろうか)
司会:日本では昔、歌手って言うのは専門の作曲家の作った作品を「歌うだけ」っていう時代が
かなり長くて、それが欧米のロック・ムーブメントの影響などもあって、
自作自演っていう人たちが主流を占めるようになる。そうすると
若い人たちの選択眼の中でも自分で作っているグループを応援したい、
もしくはそっちのほうがちょっと格が上だ、
あるいはそっちのほうが芸術的に純粋だっていう風な見方もあると思うんですよ。
香港の場合はわりに作曲家、プロデューサー、歌手の役割分担っていうのかな、
分業がかなり強く残っていると思うんですが、その辺は如何でしょう?
マーク:おっしゃるとおりですね。ほんとにおっしゃるとおりです。
最近は香港でも自分たちの主張を自分たちで作った音楽に乗せて発表する人たちが増えていますが
ご指摘の点は確かにあります。
香港のプロの作詞家、作曲家たちはとても力を持っています。
それは香港の音楽市場が小さいことが影響しています。
人口が少ない香港ではあまり枚数が売れません。
売上を伸ばすには、毎年、たくさんの曲を作り、
たくさんのアルバムをリリースしていかなければならないのです。
それにお客さんの要求も非常に高い。
ですから歌を作る人たちは良質の楽曲を曲を次から次へと生み出さなくては成らないのです。
これは大変なプレッシャーです。
(アジアの音楽は1つになれるか)
私も小西(康晴)さんのおっしゃったことに同感です。
各国がそれぞれの伝統を維持すべきだと思います。
それぞれがユニークであるべきです。
しかし各国の特徴ある音楽を他の国の人が聞くこと、
例えば香港の人が台湾の音楽を聞いたり、日本の人が中国の音楽を聞いたりするのは
とても意味があります。
アジア全体が一つの音楽市場になるのはとてもよいことだと思います。
そのためにはレコード会社などメディアの役割が重要になってきます。
他の国でCDをだすにはレコード会社などメディアの協力が欠かせません。
この点は日本もまだ十分ではありません。
音楽はそれぞれ質のよいものがあってもどんな人に聞いてもらうか
それをどうプロモーションしていくか考えていく必要があります。
(2002.4.1採録)
|